Sunday, March 30, 2008

残って行くもの

先日東京の目黒にある東京都庭園美術館に行ってきました。

3月31日まで展示している建築の記憶を観覧目的で行って来ましたが、展示よりもその美術館自体の素晴らしさに目が行き、とにかく関心しきりでした。
簡単に美術館の説明をさせていた頂くと、元々は朝香宮邸として昭和8年に建てられたものを1983年から美術館として使用する様になりました。建物の様式はアールデコ様式で、日本の感性がおり混ざった建物は、日本におけるアールデコの傑作だと思います。美術館内の説明でもありましたが、その建物自体が美術品と言っていいでしょう。現在は東京都有形指定文化財にもなっています。
かれこれ2時間位美術館内を見て回って感じたのは、その建物を作るにあたって関わった人達の熱を感じました。果たして現在このような建物は生まれるのだろうかと思います。単純に予算面や施工主との建築期間の契約、時代背景など様々な違いはあるにしろ、そこにいたるまでのプロセスに何か違いを感じました。それはやはり人の手によって生み出されたものが今より数段多くあり、今のどこか機械的な部分を感じるものとは違う暖かみを感じました。こうした丁寧に時間をかけて作り出したものには只のものとしてでは無い暖かさが宿り、人を惹き付けるのだと、そしてそういったもの達は後世にまで残って行くのでしょう。(物理的な荒廃まで)幸運にも今お店で扱っている商品達は人の手により作られたものがほととんどです。その作り手の熱を感じつつ又自分達の手によって少しでも残って行くものになるよう、今後も手助けして行ければと思います。

rooms 白石
Saturday, March 22, 2008

マカロン色


ALDINから新作のマカロンバッグとクロスが届いています。

淡いピンク・ブラウン・グリーンのチェック。

ふわっと甘いマカロンいかがですか?

マカロンバッグ ¥4410
マカロンクロス ¥2100

JAPON 白上
Friday, March 14, 2008

Forestの靴と仕事

日時 4/12(土) - 15(火)
場所 1988 CAFE SHOZO 1階













オイルを含んだ厚手の革は履き込むうちに履く人の足に馴染んできます。ザクザク歩けるよう、履く人のシーンや耐久を考え軽登山用のゴム底を使用。足に馴染む無理のないカタチを素直に表現したのが「Forest」の靴です。
春から04 STOREに入るForestさんが、ギャラリーを使って靴の展示をする事になりました。靴が出来るまでの工程や使用している道具の展示、アトリエの再現など。靴を実際に履いて頂く事も出来ます。期間中の会場には作り手のお二人もいますので靴の事・足の事、どうぞご相談下さい。

04 菊池
Thursday, March 06, 2008

繕う



写真は現在奮闘中、ひねくれ者のイスです。

小さな頃に好奇心から懐中電灯を分解してみたものの、元に戻す事ができずにどーにもならなくなってしまった事を思い出しました。
と同時に、持ち主の方がこのイスを大切に扱ってきたんだなというのが強く伝わってきました。何度も何度も繕った箇所が見受けられます。そういった家具は他にいくつも見てきました。これでいいのか!?とツッコミを入れたくなるようなものもあれば、プロ顔負けの完璧な修理がされているものもあります。そんな時は使っていた方の人格や生活を垣間見たような気がして思わず微笑んでしまいます。

そう、このひねくれてしまったイスも何かの縁あって今私の手元にいるのです。無事お嫁に行ける事を願って作業の手を進めます。多少個性的な性格かも分かりませんが、店頭で見かけた際にはどうぞ触れてやって下さい。自分が手をかけた家具達が旅立つのは嬉しいような、悲しいような・・・。(でもやっぱり嬉しい!)家具を生み出す作り手の方、そして使い手の方の気持ちを大切にしたいと思う。そんな毎日です。

rooms 渡辺